マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

コミュニケーション

言葉が重くてパッと出ない…

行きたい場所がある。 かけたい電話がある。 ……でも腰が重い。 聴覚過敏がハードルになっているのですが、言語の問題もあります。 言葉が沼の底に沈んでいるよう 自分の要求をパッと言葉にできない。 そうできる自信がありません。 言葉が重たい沼の底に沈ん…

みんな面白がる共通の話は、たいてい面白くない。

面白くないことが面白いのかもしれない とある人の選挙を手伝い、お疲れ様会があった。 一言で言うと、あまり面白くなかった。 近所の人間関係の裏事情に興味がないのだ。 政治の話にしても、「人の心を解き明かす」真理を聞きたいのに、自分の生活実感に沿…

病院のコミュニケーションで困ること と 対処法「目で見て理解」

コミュニケーションで困ることをリストアップ コミュニケーションで困ることを word でリストアップしました。 他の困りリスト含め20ページ以上あります。 こういう資料が山ほど(ファイル2冊以上)あります。 このリスト内容をブログに展開してみます。 病…

距離感がわからず、人に近づきすぎてしまうのは

人に近づきすぎる 文学会の主宰者がたしなめました。 「苦手な人のに、近づきにいってはいけないよ」 「・・・」 その距離感がわからないのですよ。 そう――人間関係の距離感が。 私が苦手な人に近づいてしまうのは、たいてい「対人恐怖」「初めての状況への…

一気に人が増え、状況が変わり、苦手な人も来る……ビンゴで苦手…

なんでこんなに来るんだ(泣) ある文学会に1年前から参加しています。 いつも、総勢5名のメンバーで文学談義し、作品を発表します。 私は毎回、聴覚過敏手記を発表しています。 メンバーには、最初は対人恐怖がありましたが、今は慣れ親しんでいます。 と…

誰に向けて発信するの? 一対【多】は見えない

誰に向けて発信しているかわからない ある日、ハローワーク比佐間さんをつかまえて、グループ展における社会の反応「?」や無言の意味を確認しようとした。比佐間さんは、こう教えてくれた。 「天寧(あまね)さんは、自分のアピールが人にどう受け止められる…

 多人数で集まってワイワイ食事をする難しさ

みんなで集まってワイワイ食事をする。鉄板プレートのランチをつついて。 ふつうの人にはなんでもないその光景が、私には、サーカスで曲芸をしているような難しさを感じさせました。 苦手な雑談。共感できない話題。時々理解できない話しことば。 自分を操り…

ドナ・ウィリアムズ『自閉症という体験』との対話 1 死者だからコミュニケーションできる

20年前、『自閉症だったわたしへ』という本 ↓ 自閉症だったわたしへ (新潮文庫) 作者: ドナウィリアムズ,Donna Williams,河野万里子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2000/06/28 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 153回 この商品を含むブログ (47件) を…

開通―コミュニケーションの封鎖が解かれるまで― 5まとめ 〈アンテナ〉と〈チューニング〉

私のinput回路は、チューナー(受信機で同調操作を行う部分)を微調整するだけでなく、情報の発信源と媒介者に助けられることで、開通しやすくなる。 私の思考・感覚には、〈アンテナ〉の立ちやすい位置や角度、情報を受けとる特定の周波数がある。 ラジオの…

開通―コミュニケーションの封鎖が解かれるまで― 4 文学会でチャンネル開通

それから間もなくして、不思議な出来事が起きた。 私はある文学会で、詩や体験記などの文章を発表していた。 ある日、横光利一の『花園の思想』を朗読した。それは、テキストの文字を目で追うと、映像が鮮やかに浮かび上がる迫真の描写だった。 保険証の一件…

開通―コミュニケーションの封鎖が解かれるまで― 3 少しずつ通じ始めた

それから数日後、近所の歯科クリニックに出かけた。 歯科衛生士から歯の磨き方を教わりながら、ことばを逐一ノートに書きとった。衛生士の舌は素早く回転して、台本がないのによくこんなにしゃべれるなと感心した。母国語であっても、ノート筆記しながらでな…

開通―コミュニケーションの封鎖が解かれるまで― 2 input(入力現象)を阻害している要因

何かがinput(入力現象)を阻害している。 inputが滞るのは、ふだんから絵や文章で表現している自分の内面世界に、独特のoutput回路が回っているのかもしれない。 このoutput回線は、心の地底から渦巻き、上昇し、ある地点を出口にして放出されている。input…

開通―コミュニケーションの封鎖が解かれるまで― 1 話しことばの意味が消えた

「○月×日に診察した分が、資格取得日に入っているかどうか……」 病院の事務員が難しい顔で呟いた。 ○月×日の三週間前、ある事情によって保険証の資格を喪失した。継続して使えるようにしなければならないが、今は手元にない。病院で診察を受けた後、その事情…

人づき合いの容量が少ない故に(2)

いわゆる極度の"寂しがり屋"が苦手なのだと思う。 心理的に、頻度的に、「密」なコミュニケーションを求めてくる人を、今までどれだけ「拒絶」してきただろう。 頻繁な携帯メールを遠慮してもらい、距離を置いてもらうよう、お願いする。 それでも、相手は、…

人づき合いの容量が少ない故に

アルボムッレ・スマナサーラさんの著書『Power up Your Life』のなかに、こうした記述がある。 「どんな人間にもカルマによって、人づきあいの容量というのが決まっています。容量というのは、人間関係で何人の人とつき合えるかということです。」 私はこの…

常に一対一の関係に持ち込む人間関係の距離

初対面の人にイキナリ突っ込んだ話をしたりして、人との距離の取り方がヘン。 押しすぎるし、退きすぎる。空気や様子が読めていない。 人が行かない場所に神出鬼没したりして、妙に目立つ(隠しているつもりなのに)。 ・・・という指摘を受け、過去、言われ…

複雑な感情を処理するのは難しい

人間関係における、複雑な状況、ドロドロした感情のもつれや心理ドラマは、情報処理ができず苦手です。 本気で心理戦などを挑まれたら、潰れます。 単純な反応が、わかりやすいのです。 複雑な「思惑」の交錯は、常に、思考を危機にさらします。 それは、プ…

“多人数の” 雑談が苦手な理由(4) BGMを楽しむ困難

“多人数の” 雑談が苦手な理由(3) の続き。 広汎性発達障害の人でも、「みんなが共有できるあたりさわりのない最大公約数の話題」にまったくアレルギーのない人もいる。 ただし多くは、それが「自分の興味の範囲であれば・・・。」 自分が好きな、たとえば…

“多人数の” 雑談が苦手な理由(3) みんなが共有できる最大公約数の話題

「みんなが共有できるような最大公約数の話題」というのは、いわゆるあたりさわりのない話で、個別性が著しく薄れてしまう。 女性であれば、圧倒的に「食べ物(特にお菓子など)」の話が多い。 そういった個人の人生に肉薄しない話に、感情移入できない。 み…

“多人数の” 雑談が苦手な理由(2) 感情労働が一番辛い

職場の雑談もういいよ症候群 で似た記事を書いたが、雑談が苦手な理由を、あらためて考えてみた。 ①話に目的と方向性がないから ②話に「個別性」がないから 私はなぜ、みんなが笑って盛り上がっているところで、その感情がわからないのか?(情緒がおかしい…

相手を知りたいときは自分の話をするって!?

ハローワークの職員(女性)と雑談していたとき、驚くべきことを聞いた。 一般的には、「相手のことを知りたいときは、自分の話をする」というのだ。 「えぇ!? なんでそうなるんですか? 私には、ただ自慢話をしているようにしか見えないか、"この人、自分…

ハッキリとした、見てわかるサインがほしい

職業安定所の担当職員と、障害者職業センターのカウンセラーと、これからの進路について「ケース会議」を行いました。 そこで、思ったことがありました。 訓練によって、空気を読むことや状況を判断することは、ある程度できるようになったと思うのですが、…

意味の輪っかにつながりたい

私には「意味」と「理解」が欠けている。 だから、欠けた手がかりを強く求めた。 それが、世界と自分をつなぐ通路のように思えた。 自分の外にある世界や人が話している言葉の意味を理解したい。 その気持ちが人一倍強かった。 だから、日本人でありながら日…

全体像よりも個々の言葉や単語を拾ってしまう

以下、青字は「感情をみつめて(6)」にコメントを下さった方の引用です。 もし不都合があれば、コメント下さい。すぐ削除いたします。 「なんとなくわかるとか、勘で乗りきったとか、やわらかくうまくいく人」の典型として、私の身近に、まさにそういう人…

職場の雑談もういいよ症候群

雑談が苦手です。 それだけならまだしも、「雑談アレルギー」みたいになってしまっていて、ネット上で雑談するのも抵抗があります。 そんな自分がめんどくさい人間だなぁと辟易します。 理由は2つ。 ①共感できない ②職場の雑談もういいよ症候群 ②について。…