※軽度鬱向け。重度の人はそれすらできない可能性があります。 1、省エネ どれほど活動しても絶対に鬱にならない人が実践している、鬱にならない「秘訣」を教えていただきました。 めんどくさいことはやらない。ひたすら省エネで動く。 几帳面に「やりすぎて…
(このやろう! 火の粉がかかって 熱いじゃないか! 熱ッ、熱ッ、 やめろ!) なんだてめえ? 振り払いやがって乱暴だな ウチのもんに当たったぜ 手ぇ出しやがったのは 弱い者イジメしやがったのは この手か? ええ!? 煤で汚れてるぜ 真っ黒じゃねえか てめ…
家庭内のゴタゴタが… 約半年前、鬼投稿した直後――。 私の感覚過敏のために、パニックに陥り、 家庭でひと悶着あって、関係機関で相談すると、よけい傷つき、 何人もの専門家と争っているうちに、だんだん精神がオカシクなってきて、 音に襲われる悪夢、幻聴…
大晦日の深夜。親戚の家に一人でいた。 あるアニメ映画が放映されていた。いよいよエンドロールが流れ、「物語の終わり」が訪れようとしていた。 それは、死を予感させた。胸を締めつける恐怖が、心に爆発した。 むきだしの存在不安、そして死の不安。 梶井…
◆発狂 十二月三十一日。私は突然「発狂」した。 それはいかにも奇妙で、異様な体験だった。私の心に何が起こったかを、一般の人に説明するのは難しい。 〈世界〉が見えるようなった私は、「物語」に耽溺した。小説、漫画、アニメ、ゲーム、映画のファンタジ…
◆うわの空の高校生活 変わり者が多く、個性が尊重される美術系の高校だったせいか、〝浮く〟 ことはなかった。 高校生活もやはり、「うわの空」だった。 美術や漫画つながりの友達はいたが、趣味は合っても、ほんとうの親密さや、心のつながりは、感じなかっ…
◆趣味の世界に没頭する 小学校高学年から絵を描くようになっていた私は、アートを皮切りに、小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽などの「趣味の世界」に熱中するようになった。それは尋常でない没頭ぶりだった。やりすぎるし、やめられないのだ。 アウトドア派…
◆宇宙人 自分はほんとうに人間なのだろうか? 宇宙人ではないだろうか? 己の「人間」を疑った。 毎日、学校から帰ると、押し入れの中に潜り込み、襖を閉めて、暗闇で一、二時間は泣いた。毎日毎日。 思い返せば、私の発達はうんと遅れていた。小学時代は多…
◆人間への違和感 ほとんど同じ時期、もう一つの、鮮烈な自己意識が芽生えた。 毎日、中学校の校舎で、楽しげに笑う中学生の群れを見ていた。私の眼は、虚ろだった。 強烈な違和感があった。 みんながなぜ笑っているのかわからない。みんなと同じように感じな…
ある夕方、空いた電車に乗っていた。車窓の外で霧雨が降っている。夕靄が縦座席を染める。 突然、私の脳裏に見たこともない映像が鮮やかに出現した。薔薇の蔓が絡まり合った巨大な門が、白く霞む濃霧に浮かんでいる――。 白昼夢。 それは、心の宇宙に膨張する…
◆自我の芽生え 突然、何かが私を激しく打った。天の啓示のようないかづちが――。 【大いなるものへ】 灰に染まる石室で、あなたは〈わたし〉を与えてくれた 日覆いの隙間から、見知らぬ風景の空から それは突然降りてきた 初めて目覚めた人間のように 啓示は…
◆引っ越し 小学校を卒業すると同時に、父の仕事の都合で、中部地方のある町に引っ越した。社宅アパートに住まった。 この町は、工場地帯だった。 石灰石の鉱山がある。ふもとの工場が採掘し、破砕し、焼成する。見渡す限り、そのような工場だらけだ。 工場の…
◆疎い人間関係 よくからかわれ、いじめられていた。 男の子に背中で担がれて泣き喚いた。五線譜に作曲したノートを奪われた。ペンを盗られた。 しかし当時は、相手が自分に何をしているのか、わからなかった。意味不明な災難に遭ったという感じだけがあった…
◆人目がわからない 家でも外でも、狂ったように遊び回るのに、人が来るのを待っているだけで、自分から、友達の輪に入ろうとしなかった。 保育園の先生によると、自分の殻に閉じこもって、外の世界に興味を示さなかったという。 母によると、「暗い」という…
◆こだわり 収集癖があった。 缶ジュースの蓋(当時は缶から外せた)をコインに見立て、大量に集めた。 山道で捕まえたカマキリを、帽子に入りきらないほど入れ、持ち帰った。 空き地で、何かの白い幼虫を大量に掘り起こし、家の庭に放した。 何かを燃やすの…
◆いたずらと危険な遊び いたずらばかりしていた。 「慈善事業」と称し、ティッシュでつくった「こより」の束を、住んでいたマンションの全ポストに入れた。 マンションのコンクリートにマジックで落書きして、消せなくなり、親から怒られた。 人の家から桃を…
◆小学時代1 私は、関西地方のある都市で生まれた。 幼稚園に入って一年後、奈良県にある、山の斜面を削ってできた新興住宅地に引っ越した。 母によると、私は子どもの頃から聞かん気が強く、わがままで、強情で、しつこかったそうだ。妹の何倍も手がかかり…
【あなたのひとまたぎは千里の道】 一息に羽化する人は 知っているだろうか あなたのひとまたぎが 千里の道であることを 精神科医の小澤勲は、『自閉症とは何か』の中で、「自閉症範疇化の中核症状は自閉である」と言っている。 私の自我はずっと「自閉」と…
◆〈自己〉が〈自己〉であろうとする物語 私が生涯で、一番悩み苦しんだのは、〈自閉〉である。一言でいうと、「〈自閉〉という〈自己〉」「〈自己〉の中から出られない」。 このテーマについて語り尽くせば、1冊の本になるかもしれない。 私は今、重度の聴…
〈自閉〉は嫌われている? 〈自閉〉は嫌われているらしい。 電車内で携帯電話をかける人や、わけのわからない独り言を呟いている電波系の人は、多くの人々に異様な不快感を与えると、精神科医の斉藤環はいう(※1)。なぜなら、「僕たち」と同じ言葉をしゃべ…
社会の対極に、布置していた。 しかし、社会はそこに私が居ることを、知らなかった。 社会に布置させることが、幸福だと、思っていたのだ。 【社会は私を生かし、そして殺した】 社会は私を生かした そして殺した 社会に殺されたことのない人は そんなことを…
ある出来事が起こりかけている気配を〈徴候〉という。つまり時間や空間の与える〈印〉である。 五感が反応する前に、〈徴候〉は私の心にいち早くスタンプされる。この感覚はテレパシーのようなもので、第七感の域に達しているのかもしれない。五感を統合する…
スリランカ上座仏教には、〈印〉(または〈想〉。サンニャーと読む)という言葉がある。対象を認識するときに、他のものとの違いに気づく心の働きをいう。意味は印象impressionに近い。 Saññāとは、感じたものについて何か区別するために、印のようなものが…
「そろそろ記事を書きたい」と書いた後、気づけば、4カ月も経っていました。 その間、聴覚過敏手記を自分で製本して、ドラクエ11のゲーム実況にハマって、手記を文芸社と中日新聞のコラボ企画の自分史大賞に応募して、ドラクエ11の主人公のサラサラ髪はドラ…
私は自閉症当事者・森口奈緒美さんの大ファンです。熱烈といっていいほどかもしれません。 先日、森口奈緒美さんの自伝第3作『自閉女の冒険』をチラ見(まだ途中までしか読んでいない)しました。 自閉女(ジヘジョ)の冒険──モンスター支援者たちとの遭遇…
久々の投稿です 9ヵ月ぶりの投稿です。ブログを始めてから、集中しすぎるのを止められず、画面を凝視し続けて、視力が大幅に悪化してしまいました…。空間定位(空間に自分の身体の位置・姿勢を定めること)がしづらくなり、聴覚過敏も悪化したので、長らく…
世界は圧倒的 中年HSP記 さんのマネをして、4コマ漫画を描いてみました。
行きたい場所がある。 かけたい電話がある。 ……でも腰が重い。 聴覚過敏がハードルになっているのですが、言語の問題もあります。 言葉が沼の底に沈んでいるよう 自分の要求をパッと言葉にできない。 そうできる自信がありません。 言葉が重たい沼の底に沈ん…
コロナ危機によって聴覚過敏が悪化したので、毎日音楽をかけまくっています。 ブログに自分の好きな趣味音楽をアップしている人を見ると、「いいなぁ、私もやってみたい…」なんてスケベ心を起こして、こっそり好きな音楽を紹介。 発達障害とはなんの関係もな…
近所がうるさくなった この頃から、ゴールデンウィークや土日などの休日に聴覚過敏が悪化する法則に気づくようになった。休日は平日と違って、わさわさ動き回る何者かの気配がせわしなく、一触即発の空気に満ちている。身体じゅうの細胞は落ち着きなく、爆弾…