マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

エッセイ「SNS不安」

SNS不安 (7)まとめ 直接的で粗暴なつながり

私のSNS不安は、広場恐怖、社交不安、緘黙に近いと自覚している。最も恐れているのは、「直接的で粗暴なつながり」である。 図4は、これまで述べてきたSNS不安の全体像を描いたものだ。 図4 SNS不安 SNSのネットワークには、すでに述べたよう…

SNS不安 (6)雪崩(なだ)れ込む〈思念〉と〈感情〉

発信者の細部を捉えると、「上空飛行」のときはノイズだったそのツイートに、「あ、そうなのか」「へーぇ」「面白い」「すごい」「きれい」などと私のハートが立ち上がる。つまり共感して、いいねを押したくなることもある。しかし、この動機は挫かれること…

SNS不安 (5)ツイートから「人の見え方」を観察する

ツイートの一つひとつを確認するために、エイッと気力を振り絞って、タイムラインを鳥瞰している意識の上空から「低空飛行」させることにする。 高度を落とすと、離れ家に、友人という建前のよく知らない人が押しかけて、主人不在のホームパーティーをしてい…

SNS不安 (4)タイムラインはノイズの大海

タイムラインを「鳥瞰」すると、視界を覆っているのは、取得したい情報ではないノイズが多い。 まず、おすすめユーザーとか、「眠い」「○○したい」などのドウデモイイつぶやきとか、目をチカチカさせる広告は、煩わしいノイズだ。 不特定多数の人に共感を求…

SNS不安 (3)思いきってタイムラインへ……

そんな「通知」の赤丸が浴びせかける、能面のように不気味な情念ビームを押し切って、ついにツイッターのアイコンをタッチする。Now loadingの画面に切り替わり、目の前に飛び込んでくるのは……。 ツイート、ツイート、ツイートの嵐。投稿者のプロフィール画…

SNS不安 (2)通知にウッ!

「ツイッターがやりづらい私」のイメージを、ことばと図で描写してみよう。 まず、スマホ画面にあるツイッターのアイコンの右肩に、何かが表示されている。バッジのような赤い丸印の中に、白抜きで数字が見える。これは、いいねされた、リツイートされた、メ…

SNS不安 (1)ツイッターができない

私はツイッターができない。フェイスブックも、LINEも、インスタグラムも。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と称される、参加者同士のコミュニケーションを主目的にしたWEBサービスが苦手だ。ふだんから絵を描いたり文章を書いたりしている…