マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

SNS不安 (5)ツイートから「人の見え方」を観察する

 ツイートの一つひとつを確認するために、エイッと気力を振り絞って、タイムラインを鳥瞰している意識の上空から「低空飛行」させることにする。

 

 高度を落とすと、離れ家に、友人という建前のよく知らない人が押しかけて、主人不在のホームパーティーをしている。あちこちから物や人を引っぱり込んで、好き勝手に騒いでいる。そんな光景を思い浮かべる。

 

 もっと「低空飛行」して意識を地上に近づけ、細部を拡大してみる。すると、一人ひとりの人間像が浮かび上がる。プロフィール画像の色や形、名づけの音感、投稿画像や映像の切り取り方、とくにツイートのことば遣いや絵文字の選び方、いいねやリツイートをしたという反応の仕方から、その人の人格の核心にある魂の型の感触が生々しく伝わる。それなのに、その人を覆っている社交的な印象、雰囲気、様子に当たる〈社交表層・外殻〉はボンヤリしていて、非常に不気味な印象を与える。

 

 

 図3(A)はじかに対面したときの人で、(B)はツイッター上の人だ。(A)では、〈魂の型〉のまわりに、なだらかな〈社交表層・外殻〉が覆っている。もちろん人によって、この外殻は二重にも三重にもなるし、表面の感触の微妙な違いはある。〈魂の型〉から〈社交表層・外殻〉の距離が遠かったり近かったりする。(B)の〈社交表層・外殻〉は凸凹が多く、ぶよぶよと歪んでいる(ちょうど「あたりさわりのない話」ばかりする人は、〈社交表層・外殻〉がぶよぶよしている)。それでも、中心に鎮座している〈魂の型〉は透けて見える。