マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

感情をみつめて(6) 秩序の崩壊

――感情の大洪水は「こだわりの石ころ」を掴むために起こる―― 麻痺した感覚の中でせきとめられて、知らない間に巨大な「ダム湖」のように膨張した感情が、なにかのきっかけで大洪水を起こすというイメージを見たとき、私の中に、急速に世界の秩序が戻るのを感…

感情をみつめて(5) パニックの正体

視覚的なイメージが写真のように頭の印画紙に焼き付く。 過去の状況・映像を細部まで覚えていて、たった今目の前で起きているかのようにありありと思い出す、フラッシュバックと呼ばれる現象。 この過剰な想起が起こる瞬間、 生々しくリアリティに満ちた感情…

感情をみつめて(4) 涙がもたらす自由

「感情をみつめて(2)」は、まさに「閉」の状態で書いていました。 詩は、かつて書いたものを引っ張り出してきたものです。 「閉」の状態で、詩的な文章は書けません。 私にとって一番楽な状態は、「感情が流れている」ことです。 それは、緑萌える森の傾…

空気というGHOST

私は、「空気を読む」のが上手くありません。 だから、見えないそれがGHOSTのようで怖いです。 そこにどんなメッセージが存在しているのか、ハッキリ見えないと、不安なのです。 人に「今(の状況は)どんな感じなのか」聞くのは、それが理由です。 ハッキリ…

『障害受容再考』を読んで

障害受容再考―「障害受容」から「障害との自由」へ(2009/06/24)田島 明子商品詳細を見る 図書館で借りたが、買う価値のある一冊だと思った。 「障害」のある人は、一読をお勧めする。 著者の文章は、鋭すぎてクラクラする。 クラクラしながら読み、読んだあ…