マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

感情をみつめて(4) 涙がもたらす自由

「感情をみつめて(2)」は、まさに「閉」の状態で書いていました。

詩は、かつて書いたものを引っ張り出してきたものです。
「閉」の状態で、詩的な文章は書けません。
 
私にとって一番楽な状態は、「感情が流れている」ことです。
それは、緑萌える森の傾斜地に小川がさらさら流れているイメージです。
そのために一番効果があるのは、泣くこと・日記(ノートにつけている私的なもの)を書くこと・好きな音楽が運良く(いつもそうなるとは限らない)心の琴線に触れること。
泣けるときほど、楽なことはありません。
悲しみという感情でさえ、心の「ダム湖」の関門に閉じこめられずに、小川に放流することができれば、悲しみながら、リラックスすることができます。
涙はいつも、私を楽にしてくれます。
感情の牢獄から、解放してくれます。
小川のように感情が流れるならば、自由を感じることができるのです。
 
 
私を呑み込んだ
悲しみの奥底に
希望とも呼べない
頼りない光が
ゆらゆら揺れてる
薄暗い水底に
青白く色を放って