マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

感情

カンシャクは突然やってくる(2)

軽いかんしゃくを起こした日に、好きなハードロックを聴いていたら、凶暴な気分が高揚し、翌日まで引きずった。 「聴覚過敏者は逃げ場所と居場所がほしい(4) 偏見」で問題になった相手のキンキン声を聴いていると、その首筋に、まわし蹴りをくらわせたい…

ドロドロした「情」が気持ち悪い

精神障害の人と話をすることがあります。 そこでは時々、重い愛情や複雑な感情の話題が出ます。 私は、そういった話題がとても苦手です。 ドロドロした「情」が気持ち悪いのです。 吐き気がして、不快で、逃げたくなります。 話を聞いているうちに、自分も感…

複雑な感情を処理するのは難しい

人間関係における、複雑な状況、ドロドロした感情のもつれや心理ドラマは、情報処理ができず苦手です。 本気で心理戦などを挑まれたら、潰れます。 単純な反応が、わかりやすいのです。 複雑な「思惑」の交錯は、常に、思考を危機にさらします。 それは、プ…

感情をみつめて(7) 秩序の再構築のために

かなり前の記事ですが、「感情をみつめて(6) 秩序の崩壊」 の続きが気になっていたので書きます。 感情のダム湖に小さな「こだわりの石ころ」があって、それを掴むために、ダム湖の水を全部放流しようとしている。 そういうとき、なにかにこだわっていて…

感情をみつめて(6) 秩序の崩壊

――感情の大洪水は「こだわりの石ころ」を掴むために起こる―― 麻痺した感覚の中でせきとめられて、知らない間に巨大な「ダム湖」のように膨張した感情が、なにかのきっかけで大洪水を起こすというイメージを見たとき、私の中に、急速に世界の秩序が戻るのを感…

感情をみつめて(5) パニックの正体

視覚的なイメージが写真のように頭の印画紙に焼き付く。 過去の状況・映像を細部まで覚えていて、たった今目の前で起きているかのようにありありと思い出す、フラッシュバックと呼ばれる現象。 この過剰な想起が起こる瞬間、 生々しくリアリティに満ちた感情…

感情をみつめて(4) 涙がもたらす自由

「感情をみつめて(2)」は、まさに「閉」の状態で書いていました。 詩は、かつて書いたものを引っ張り出してきたものです。 「閉」の状態で、詩的な文章は書けません。 私にとって一番楽な状態は、「感情が流れている」ことです。 それは、緑萌える森の傾…

感情をみつめて(3) 感情のダム湖

自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール を読んで、私の感情は0か100(ONかOFF)に近い状態にあり、グレーゾーンが少ないと自覚しました。あるにはあるのですが、開と閉の落差が激しいと。 ふだんは硬直しがちな感情も、…

感情をみつめて(2) 「閉」の縛り

「感情をみつめて(1)」の状態が「開」とするなら、逆に、「閉」の場合もあります。 感情が「ない」というより、「流れない」という感じです。 ストレスが過剰であったり、まわりの人に合わせすぎたときによくおこります。 感情が湧いてこない、固まる、何…

感情をみつめて(1) 爆発

「概念もカテゴリーも一般化もなく、個別的情報だけが存在する世界は、さぞかし生きづらいでしょう。感覚に押し寄せる膨大な断片的情報から逃れたくなり、(中略)大量のイメージを処理しきれなくなって暴発することも。」 「彼らの感情には、「ゼロ」と「最…

かんしゃくの対処

かんしゃくが発生すると我を失う。体の底から突き上げるような荒々しい破壊衝動が全身を貫く。そのへんにあるのものを手当たり次第破壊したくなる。自分の内部の秩序が目茶苦茶に撹拌される。 熱い。苦しい。目がくらむ。 稲妻のような想起(フラッシュバッ…