マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

職場

作業に集中できてウレシイ

いつも痛々しいことばかり書いているので、たまには嬉しくて嬉しくてしょうがないことを! ここ数日、集中して仕事ができた。 鬱だの・・・、 騒音だの・・・、 恐怖感やパニックだの・・・。 特に騒音環境(ワイワイ・ガヤガヤ・ザワザワ)に気が散ってしま…

初めての出社拒否

※またしても、恥さらしの文章で申し訳ない。 私の不適応エピソードは、自慢ではなく、自責と不名誉です。 文章を見れば想像がつくと思うが、私は超がつくほど真面目。 出社拒否などしたことがなく、doctor stopをくらっても 身体を引きずって出社する始末。 …

社会に発達障害が知られていると思っていた

障害者職業センターの職業訓練では、発達障害の人がたくさんいた。 対人コミュニケーション面において、それなりの配慮があった。 就職活動においては、発達障害についてよく知っているハローワークの人が、相談に応じてくれていた。 就労継続支援事業所であ…

過酷だった以前の職場(7) 人間の可能性

現在、雇用する側ばかりでなく、障害者職業センター等の支援機関に話を聞くことが多いが、多くの関係者が私を「枠にはめて安定させる」ことばかり考えているのではないか、と思う。 「フォローは手間だ。面倒だ。必要性を感じない。」 それは、雇用する側の…

過酷だった以前の職場(6) 比類なき才能の持ち主

私の困難を理解し、導いてくれた、一人の優れた先輩(メンター)がいた。 その人は私に、この「サバイバル環境」において、持っている能力を発揮し、「障害」が原因で制限されている能力を、飛躍的に伸ばす術を教えてくれた。 その人は、交流分析をしている…

過酷だった以前の職場(5) 実験室のマウス

そこは、逃げられない実験室だった。 実験用のマウスが電極パッドをつけられて、ゲージに閉じこめられている。そんなイメージだった。 または、鎖に繋がれた電気椅子の上。前触れもなく流れてくる、激しい電流。何度も何度も流れてくる。 けれども、ここから…

過酷だった以前の職場(3) 転覆寸前の船

何度も訪れるパニック発作と過呼吸。 あるときは泣き、頭を打ちつけ、救護室に運ばれた。 派手な不適応だった。サバイバルだった。 まわりの人に申し訳ないことをしたし、同時に、自分も不憫だった。 思い出すのがつらく、今も深い悲しみが溢れてくる。 辞め…

過酷だった以前の職場(2) 世界の分裂・解体・断片化

目に映る光景は、しばしば、バラバラに分解した。 色と形の固まりと意味のないパーツが、あるいは人間の姿をとり、あるいはモノの姿をとって、規則性なく、動き回った。 全ての音を拾う脳に、音は容赦なかった。 足音や声は、ときに身体に突き刺さるように、…

過酷だった以前の職場(1) サバイバル環境

以前の職場についての回想。 それは、私にとって過酷な、まさに「サバイバル環境」そのものだった。 ひたすら足りないエンジンをふかし、苦手なことを「底上げ」し続け、自尊心は低下のループをたどった。 強烈なのは、感覚の混乱だった。 好きな業種だった…