マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

人づき合いの容量が少ない故に

アルボムッレ・スマナサーラさんの著書『Power up Your Life』のなかに、こうした記述がある。

 
「どんな人間にもカルマによって、人づきあいの容量というのが決まっています。容量というのは、人間関係で何人の人とつき合えるかということです。」
 
私はこの容量が極端に少ない。
交友を広げたいという気持ちはなくはない。
でも、たちまち"息切れ"してしまう。
 
自分の意識を他人など外界に向ける行為は、膨大な"エネルギー"を要する。
インターネットにおいても、積極的な書き込みや、人へのアプローチに割くエネルギーは、並大抵のものではない。
こうして、独り言めいた文章を発信しているぶんにはあまり問題ないが、交流(特に気の進まない交流)となると、たちまち体力を失う。
 
繰り返すが、交流したくないわけではないのだが・・・
単純に、「わたしの世界」から一歩出るのが、しんどい。
人づき合いの許容量が少なすぎる。
いつのまにか、ワンパターンな興味の突っつき(好きな音楽ばかり聴くというような)という「ひとりあそび」に戻ってしまう。
 
だから、私が今、意志と意欲をもって、能動的に外界に働きかけるのを 欲することがあるとすれば、それはよっぽどの対象、稀有の現象である。