マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

“多人数の” 雑談が苦手な理由(3) みんなが共有できる最大公約数の話題

「みんなが共有できるような最大公約数の話題」というのは、いわゆるあたりさわりのない話で、個別性が著しく薄れてしまう。


女性であれば、圧倒的に「食べ物(特にお菓子など)」の話が多い。 
そういった個人の人生に肉薄しない話に、感情移入できない。
みんなが共有できるような「最大公約数」のネタであればあるほど、逆に私は共有できずに、疎外されていく。
集団の方向性や興味というものは、いつでも私のそれと逆向きだ。
 
「楽しくない」と思い込んでいるだけじゃないのか、と指摘されたこともあるが、一対一ならなんとか相手に集中できても、多数の口に合うように薄められた味がする話題は、逆に私の集団アレルギーを発症させる。気味の悪いものを感じる。
そしてどうしても、興味レーダーが反応してくれない! 
 
これは私の個人的な性向だろうが、「個別性」によくよく興味があるらしい。
そして、興味領域が狭すぎて、それ以外の範囲は「痩せた土地」になってしまっている。
突っついても耕しても、緑が芽吹かない、不毛の大地だ。