マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

言葉が重くてパッと出ない…

行きたい場所がある。

かけたい電話がある。

……でも腰が重い。

聴覚過敏がハードルになっているのですが、言語の問題もあります。

 

言葉が沼の底に沈んでいるよう

自分の要求をパッと言葉にできない。

そうできる自信がありません。

 

言葉が重たい沼の底に沈んでいて、なかなか浮かんでこない感じです。

その時その瞬間に、うまく引っ張り出せない心もとなさがあります。

たとえとっさに言葉が出たとしても、相手に合わせる表面的な言葉になってしまうことがあります。

そこには「自分」がいないことも…。

「自分」はもっと底の方に座っています。

目の前の人に合わせている「自分」は、かなり演技しています。

 

質問されたときもそうです。

本当に自分が思い考えていることを、即座に言葉にするのは難しいです。

できることもあり、そのときは嬉しいですが、できないときは不全感が残ります。

 

とにかく時間がかかります。

常に書くものが必要です。

 

台本があれば話しやすい

だから、あらかじめ台本を書いて、自分の言いたいことをまとめておきます。

 

言葉がパッと出ない

 

この筋書きがあれば、心に刻みつけられた文字を見ながら話せます。

心の中を覗きながら、現実に接することができます。

一度話し始めると、「自分」も「言葉」も少しずつ「重力の沼」から浮かび上がってきますが、何事も入念に台本を書いておかなければ、最初の言葉は出づらいです。

言葉が出づらいので、人に働き掛けるのは、いつも腰が重いです。

 

※8年前の記事を公開しました。

roots-amanekouko.hatenablog.jp