マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

「Diversity 発達障害」感想

11月23日、24日のNHK教育テレビ福祉ネットワーク「Diversity 発達障害」を見た。

いくつかの点で違和感を覚え、妙に気持ち悪かった。
 
①典型的に言われること(? 私がよく耳にすること)ばかりで、「もういいよ…そのお説は」とうんざりしてしまったのだが、一体この番組はどういう視聴者をターゲットにしているのだろう?
 
②私のケースに当てはまらず、参考にならなかった。
 
③「発達障害者ってこんな人なんだよ」というモデルケースやイメージを 世間に流通させたいのだろうか?
そのつもりはなくても、結果的にそうなると思うのだが。
出演者がモデルケースではないことを、十分ことわってほしかった。
つまり、発達障害者は無限に多様であることを、強調してほしかった。
 
④社会的に成功している人や有名人ではなく、無名でとりたてて才能があるわけではない人を取り上げてほしかった。
 
⑤出演者は言語能力と表現力(コミュニケーション力)が高すぎる。
あんな言葉の洪水を浴びたら、私ならパニックになってしまうかもしれない。
もしあれが「典型的(広汎性)発達障害者像」と視聴者に印象づけられることがあるとしたら、聞き取りがうまくいかない私は困る。
 
ああいう番組を見ると、発達障害者はこういう人たちだから大丈夫」みたいなイメージ戦略を感じてしまう。
深読みしすぎだろうか。
それにしても、市川拓司さんが発達障害者だということは初めて知った。
驚いた。