うるさい! コロナストレス(2) 以前より厳しくなった日常
近所がうるさくなった
この頃から、ゴールデンウィークや土日などの休日に聴覚過敏が悪化する法則に気づくようになった。休日は平日と違って、わさわさ動き回る何者かの気配がせわしなく、一触即発の空気に満ちている。身体じゅうの細胞は落ち着きなく、爆弾を抱えているよう。休日は私にとって避けなければならない鬼門だ。とくにゴールデンウィーク、夏休み、年末年始は、聴覚過敏の火種が発火する危険を孕(はら)んでいた。
『踏まないで! ―ある自閉症者の聴覚過敏手記― 第八章 病む記憶』
静かな平日の近所が「休める場所」だったのに、今は近所がうるさくなり、生活しづらくなりました。
散歩道には人があふれ、往路800メートルほどの距離で、約10家族(グループ)に遭遇します。
精神の健康を保つためには、それしか方法はないと、理解はしていますが。
私の精神衛生上は厳しいです……。
ただ5月5日あたりからグループが半減。
外出自粛生活に慣れたのか、オンライン上で授業をやっているのか。
かなり楽になりました。
これならなんとか耐えられるかな……。
会話「耳栓」をください
一番困っているのは、会話する機会がないことです。
これまである会で会話することで、聴覚過敏の対処になっていました。
毒をもって毒を制する。
ちょうど会話が、耳栓の役割を果たしていたのです。
しかし会は休止となり、私の健康上、厳しい状態が続いています。
友人が少ないため頼める人もなく……。
コロナ対策は万全にし、十分距離を取るから、誰か会話してください。
見えない困難
コロナ緊急事態によって、私の日常は以前より過酷になりました。
図書館が閉まっているのも厳しいですね。
命の危険はあるけど全世界に理解者がいる病気と、意識ある間、恐怖と苦痛が続く理解者がない病気。
後者の方が、私には格段に苦痛で大変です。
roots-amanekouko.hatenablog.jp
私が抱える見えない困難を可視化することに、意義があるかもしれないと思い、こうして記事を書きました。
現段階で、緊急事態宣言は解除の方向に進むそう。
ホッとしています。
これで少しは楽になれば……。
今はコロナ関係の社会問題があふれ、誰もが大変ですが、人に理解されづらい特殊な生きづらさを抱える人は、さらに自分との闘いを余儀なくされると思います。
可視化されず声を上げづらい困難を抱える人を、一番気にかけています。
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追記:2012年の過去記事を大量(13記事)にアップしました。
サイドバーからも読めます。
roots-amanekouko.hatenablog.jp