マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

パトス寄り社会性スペクトル

『自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール』 テンプル・グランディン、ショーン・バロン著を読了しました。

ここで語られた、自閉症スペクトラム者の2つのタイプは、大変興味深い考察でした。
以下の2つのタイプに、スペクトルの両端があるというのです。
 
①テンプルのタイプ 
論理的な思考傾向がある人、理性的知性で情報処理をする人、知的能力が高く高機能だが、(人との)感情的つながりが弱い人  
②ショーンのタイプ 
感覚過敏と情報処理の歪みが大きい人、感情的知性で情報処理をする人、(人との)感情的なつながりが強く、言語的な思考をする人
 
私はどちらか? 考えて、ショーンタイプ7 : テンプルタイプ3 ぐらい ではないだろうかと思いました。
目で見ないと物事を頭にインプットできないので、視覚思考優勢であり、論理的に分析を行い、感情的つながりもそれほど強い方ではないなど、テンプルタイプの部分もありますが、情報処理の葛藤や歪みが大きく、強い感情があり、パトスに翻弄される自分は、本を読んでいても、ショーンに強く共感します。
 
パトスはギリシア語で、一瞬のうちに何かを生み出す契機となる激しい情念、受苦という意味があるそうです。
①をロゴス(概念・論理・理性)タイプ 
②をパトス(感情・情念・受苦)タイプ 
とするなら、常にパトスから重要なインスピレーションが生み出される私の場合、明らかに②が優勢です。
けれどもアスペルガー症候群の人は、①寄り、 古典的自閉症に近い人は②寄り、というイメージあります。