マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

障害者は不幸をつくらない

私ではなく、なぜあなたが? 2020年2月17日、横浜地裁であった津久井やまゆり園事件の論告求刑公判で、自閉症の娘を殺害された母親が、こう述べていた。 「勝手に奪っていい命など一つもない」 「あなたが不幸をつくる、生きている価値のない人間」 (2020…

過敏な人に! 『「敏感」にもほどがある』を読んで

『「敏感」にもほどがある』を本屋で立ち読みして、バカウケしたので、即買いしました。 敏感にもほどがある 作者:高橋 敦 出版社/メーカー: きこ書房 発売日: 2017/07/03 メディア: 単行本(ソフトカバー) HSP(highly sensitive person 敏感すぎる人)…

自閉症の人は「努力」しないという先入観

知り合いの躁鬱病持ちD氏に手記原稿を見せた。 そこには、思春期の内面における葛藤と、職場いじめなど社会に出てからの闘いを記していた。 D氏はこう指摘する。 「自閉症の人でここまで努力しているのは少数派でしょうね」 「は?」 なぜそんなふうに言える…

ブログを読んでいただきありがとうございます

はてなスターと読者ボタンを押していただいた方、ありがとうございます。 プロフィールは見ていたのですが、そこからブログにたどり着けることに全然気づかず。 今ようやく気づきました……。 よもやこんなところにリンクが張られていようとは……。 わかんない…

社会に理解を求めること、断念すること――二つの道の消失点【統合失調症者Tとの対話】

社会に理解を求める 「未成年の時はマイノリティだった。親が守ってくれて、まわりの人は通り過ぎていくだけ。けれども大人になってメジャーになる。自分もまわりから見たら通り過ぎる一人にすぎない。みんなと同じ一員とわかる。失楽園」 統合失調者Tが早口…

軽々しい言い方になって申し訳ありません。

とあるブロガーの方へ。 あれ以上コメントするのは申し訳ないので、ここに書かせていただきます。 おっしゃるとおり、物語の再構築とは、解釈の変更程度の、軽い意味ではありません。 「解釈」という言葉は適切ではありませんでした。 思考の問題ではなく、…

犠牲となった障害難民マイノリティたちへ【ADHD・S子との対話】

障害難民 ADHDのS子の部屋は、暖房の利きが悪く、凍えそうに寒かった。 聴覚過敏手記の冊子を、私は床に並べる。 「トラウマですよ、××事業所の。それで聴覚過敏なんです。フラッシュバックがひどくて買い物にも行けない。もうどこにも。ストレスで△△病…