マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

当事者が声をあげること

森口奈緒美さんの文章はどれも優れている。

自閉症納言のホームページ」の目次にある 『当事者が発言活動をしていると「障害を売り物にしている」という批判が出てくるが、 障害を隠して社会参加しようとすれば健常者の詮索と質問の嵐になるので、 彼らの疑問を解決し向き合うためにも、当事者活動をしようと思った』 という趣旨の記事http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Cassiopeia/8331/mokuji00.html に、心底感心する。
鋭い指摘。誠実。客観的。
 
私はつい感情的になる。
以前、「あなたはヘルプが出せない」と、繰り返し言われていた。
ことばや状況の理解が困難で、困って固まってしまい、ただただ途方に暮れるしかなかった。
まわりの人は、ヘルプを出しなさい、と繰り返し私に迫った。
「助けて」――その一言が言えなくて、どうしてよいかわからなかった。
 
それが・・・、支援者や優れた先輩から、黙っていては困っていることが相手に伝わらないこと、少数派感覚でわかってもらえないかもしれないけど、私固有の「困った」感覚を主張していく大切さを教わった。
だから、あえて、「○○が困るので、○○してもらえると、ありがたいのですが」と主張するようになった。
すると今度は、「ワガママ」と言われるようになった。
「どないせいっちゅーねん」と、思わずにはいられなかった・・・。
 
要するに、「加減」が大事らしい。