マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

頭でっかち身体不器用型の人間を指導する方法(私限定?)

私は典型的な頭でっかちで、身体よりも頭が働く比重が圧倒的に大きい。

また、身体を上手く動かすことができず、不器用だ。
誰かに何かをアドバイスされても、既に頭に入っているが、または理屈では理解できるが、「身体がうまく動かない、できない」場合がほとんどだ。
(カウンセラーと、有効なリラクゼーション方法について話し合ったときも、身体的なことが上手くいかないので、"頭を使って"リラックスしようとしてしまう傾向があるとわかった。)
だから私には、「とにかくコレをやれ!理屈はいいからとにかくやれ!」というのが、通じない。上手く行かない。
指導員に、よくこういう言い方をされて、困る。
 
そこで、アタマ優先型の自分に上手く行為させる方法を考えてみた。
"イメージを植えつける"のだ。
「とにかくやれ!」は身体を外部の命令でダイレクトに操作するが、身体的な器用さが欠如している自分は、"うまく動かない" "動かないものは動かない"といった壁にぶつかってしまう。
その場合、動けないのは、イメージ不足による面が大きい。
 
そこで、「こういうふうにしたら、こうなる。わかる? こんなふうになるんだよ。どう? あなたもやってみない?」と辛抱強く具体的なイメージを提示してはどうだろうか。
できれば、図や映像を見せる。
そうして、本人の頭の中に、自分が"そうしている"イメージが形成され、十分に熟してくると、自らそのイメージに近づこうと、行為するようになる
これが、頭でっかち身体不器用型の人間を指導する方法だと思った (私ほどの頭でっかちは、なかなかいないかもしれないが)。
 
指導者が、もし私に、たとえば「ダンスをしてほしい」と願うなら、「とにかくやれ!」と言うよりも、彼(彼女)が私の目の前で 実際にダンスを踊ってみればよい。
そして「誘って」みればよい。
豊かなイメージを与え、興味を喚起させることに成功すれば、やがて本人は、自ら動くようになるかもしれない。