マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

共感できる感情とできない感情

 みんなが笑っているときに、なぜ楽しいのかわからない私は、必死に感情労働をして、一緒に笑っているように見せかける。無理にねじまげた心。


 うつ病統合失調症の人は、繊細だけれど、みんなと一緒に楽しめる。その点が、自閉症とは違う部分。
 
 私もできれば、人が笑っていることに共感したい。でもわからない。どうしても。そのことに悩み苦しむ。感受性は変えられない。
 
 私は人の気持ちを想像する。限界がある。ここで、壁にぶつかる。ありのままの笑いは、私のもの。  
 
 そんな自分でも、人の楽しみでなく苦しみであれば、内容如何にかかわらず、共感できる。この感受性があるだけで、救いがある。薄っぺらい雑談の笑いよりも、そうした個別性ある苦悩の方がはるかに共感できる。