マイノリティ・センス

自閉スペクトラム症の個人的な表現・分析(聴覚過敏多め)

スイレン

感情をみつめて(3) 感情のダム湖

 

を読んで、私の感情は0か100(ONかOFF)に近い状態にあり、グレーゾーンが少ないと自覚しました。あるにはあるのですが、の落差が激しいと。
 
ふだんは硬直しがちな感情も、フラッシュバックや予期不安や かんしゃくなどといった、怒りや恐怖に由来するきっかけが原因で流れ出すとき、100に近い大洪水が起きます。
そのとき私は、なにかにこだわっていると思いました。
 
こだわりは、私のイメージでは、ダマ(小麦粉を水などで溶いた時に溶けずにできる粒状のかたまり)のような塊状の、ひっかかる何かです。
以下の視覚的イメージが湧いてきたのは、激しい感情の洪水を経験した数週間前のことです。
 
「感情のダム湖」の底に、
小さな「こだわりの石ころ」が沈んでいる。
私はそれを掴むために、
ダム湖の水を、全部放流しようとしている。
 
深いダム湖の底に沈む一つの小さな石ころのために、全ての水を放流して、石ころを手にしようとしている。
だから、感情の大洪水がおきるのです(私の場合)。
 
ああいうときこそ、自分はなにかにこだわっていて、抜け出せません。
閉の呪縛より開の呪縛の方が、こだわりの魔力が強くなります。
こだわりこそ、呪縛の正体ではないかと思います。
こだわりとは具体的に何でしょうか? そのときは、わかりません。
視点は一箇所に固定され、白か黒かの二者択一的思考パターン傾向が顕著になります。
感情の大波が、多彩な選択肢に向けようとする目をふさぎ、覆います。
かなり時間がたつと冷静になれるのですが、「その場でリアルタイムに」視点を変えることができず、延々と、こだわりの石ころをダムの底から取り出そうと、格闘します。