引き際がわからない
病院の待合室で、派手に咳をした子どもが近くに座る。
以前の職場で、そういう子どもによく風邪をうつされたことがあるので、 もう少し、口をハンカチで覆うなどして、配慮してくれないかと思う。
こういう時、気になるようなら、その場を立ち去るのがよい。
けれども私は、我慢してそこに居続ける―――。
この場面をもって、気づいた。
私の失敗は、ほとんどこれだ。
引き際がわからない。
「ここまで!」という、良い加減やタイミングがわからない。
そのくせ、流せない。 適当にやり過ごせない。
ぎりぎりを探って、失敗する。
我慢してその場に居続けて、受けとらなくてもよい余計な情報を詰め込んで、 最後にストレスのあまりパンクする。